みつばち君♪

ガーデンにも様々な花が咲き私の愛するみつばち君(日本みつばち)もちょこちょこ訪れています。仕事の合間に彼らを見つけて首の毛を撫でると癒されます♪ちょっとヤバイか…。西洋ミツバチは気が荒くこんな事をしようものなら忽ち攻撃ターゲットになりますが、日本みつばち君は温厚なので素人でも結構飼育できたりします。ムフフ。
私のみつばち好きを聞きつけて金ピーがいい情報を教えてくれました。
彼女が間借りしている農家の方が日本みつばちを保護する活動をしているというので、良かったら参加しないか?というお話で、勿論参加したい!と伝えたのですが、京都の木津まで行って巣箱を観察するか自宅で巣箱を観察するか…いずれにしても厳しい選択です。しかし思いを捨てなければいつか叶うと信じているのでいつかいい方法が見つかるでしょう♪

日本みつばちの勇気ある行動を私が愛読している『ねずきちさん』のブログから転載しました。
すごく勇気あるなぁ〜。惚れ!


日本には古くから日本ミツバチがいるのですが、日本で養蜂に使われているのは、明治以降導入されたイタリア種を中心とした西洋ミツバチです。

なぜ西洋ミツバチかというと、日本ミツバチは環境が変わると巣を捨てて移動してしまう。神経質で養蜂には向かないからなのだそうです。

そこで養蜂には、西洋ミツバチが使われます。
日本ミツバチと比べると、西洋ミツバチは、すこし体が大きくて、色も黄色っぽいです。逆に日本ミツバチは、小柄で色も黒っぽい。

養蜂場では、たくさんの西洋ミツバチが飼われます。
しかし不思議なことに、西洋ミツバチは、日本ではまったく野生化しません。

しないというより、できないのです。

ミツバチの天敵は、スズメバチです。
スズメバチは、ミツバチの巣に飛来し、巣の前でホバリング(停止飛行)をしながら、帰巣する働き蜂を捕らえます。

そして付近の木の枝などに後肢で逆さまにぶら下がり、ミツバチの頭部、羽、足、腹部を大腮(おおさい:エラのこと)で切り落とし、胸部だけを肉だんご状にまるめて巣へ持ち帰えります。幼虫の餌にするのです。

ハチの攻撃方法といえば、相手にぶつかり、瞬間に敵に毒針を突き刺すのがよく知られています。
ミツバチの毒針は、逆トゲがついているので、その針は相手の体内に残ります。

ところがスズメバチの毒針は、逆トゲがないので、毒のある限り何度でも相手を突き刺すことができます。
しかも、毒液をお尻から相手にまき散らします。

この毒液は、警報フェロモンの働きを持っています。
ニオイに釣られて大勢の仲間がやってきます。

そうして大量にやってきたスズメバチは、ミツバチを捕食し、巣を壊滅させます。

ですから、養蜂場を逃げ出した西洋ミツバチが、自然巣を作っても、スズメバチに襲われて、すぐに絶滅してしまうのです。

飼育している西洋ミツバチでも、スズメバチに襲われると1日くらいで全部殺されてしまうといいます。

西洋ミツバチにとって、スズメバチはそれだけの脅威なのです。


ところが日本ミツバチは、世界で唯一、スズメバチを撃退します。

お尻の毒針を使うのではありません。
集団でスズメバチにとりつき、熱死させるのです。

日本ミツバチは、スズメバチが巣に近づくと、集団で出迎えて、腹部を高く持ち上げて一斉に左右に激しく羽を振る行動を起こします。

この行動によって、スズメバチは一匹の日本ミツバチに的を絞れなくなり、また巣門の前で落ち着いて待ち伏せできなくなってしまいます。

そうやってまずは、スズメバチを追い払う。

さらにスズメバチが巣に近づくと、日本ミツバチは集団でズズメバチにとりつき、瞬く間に直径5?ほどの「蜂球」をつくります。

数秒の出来事です。
日本ミツバチは、「蜂球」の中に、スズメバチを閉じ込めます。

蜂球」の中では、内部の温度が急激に上昇します。4分以内で46℃以上に達する。

そして約20分間、45℃前後の高温が維持され、ゆっくりと蜂群の中心部の温度(約34℃)レベルまで下降し、その後、温度は外気温レベルまで急激に下がります。

あとには、大きなスズメバチの死体が一つと、複数の小さなミツバチの死体が残されます。

スズメバチが動かなくなって数分経ったころ、ミツバチたちは「蜂球」を離れ、巣へ戻っていきます。

これは、日本ミツバチとスズメバチの上限致死温度の違いによる戦い方です。

日本ミツバチの上限致死温度が、50℃であるのに対し、スズメバチは45〜47℃で、死に至ります。
そのわずかな致死温度の違いを利用して、日本ミツバチは巣を守るのです。

被害で言えば、ミツバチの方が圧倒的に多いです。

しかし日本ミツバチは、自らの「命」をかけて、巣を守ります。

そして、仲間たちの死体を後にし、ミツバチたちは何事もなかったかのように、自らの仕事に戻っていきます。

これは、世界で唯一、日本ミツバチだけが考案した戦い方です。