スペイン旅行後記①

[,w400]スペインから帰国して一番驚いたニュースはモンゴルで邦人女性が殺されたという事件。あんな平和そうな国で殺人?しかも強盗だと!このニュースでまた背筋が凍りついた。なぜなら私たちもバルセロナで3人組の男に財布を取られたから…。よくぞ命があったもんだと思う。
午後10時。その日は本当に運が悪かった。まず、土砂降りで普段は乗らない駅から仕方なく地下鉄を利用した。ランブラス通りにあるリセウ駅。いつもはもっと人の往来が激しいプラサ・カタルーニャから乗っていたのに。そしてその日は残金が少なくて両替したばかりだった。日本円で4万円!しかもミッチー一人がまとめて持っていた。そしてT-10という回数券がなぜかまだ残っていたのに改札の機械が通らなかった。仕方なくミッチーは一人でその財布からお金を出してまた回数券を購入。私は先に改札を抜けていたが、なぜか若い3人組と変な男がチケットを買う彼女の周りに…。しかし改札口には駅員がいたので私も少し安心していたが、お財布からは大金が見え隠れしているではないか。注意しようにもどうすることもできず彼女を待った。その後ようやく改札を抜けて二人はエスカレーターで談笑していたが、気がつくと私の前で一人の男がガシャン!と大きな音を立ててしゃがみこんだ。こっちに背中を向けているので降りようにも降りれない。しかしいつの間に来たんだろう?すると私の後ろでミッチーの『いや〜いや〜』と言う声がした。私は初めてやんごとない状況であることに気づいた。何秒か後の『お財布取られた!』という声とともに行く手をさえぎっていた二人は消え、財布を手にしたニット帽の男が駆け出した。私は絶対に捕まえてやるっ!とばかりに追いかけた。カードだけは取られてたまるか!と、あわよければ1発殴ってやろうと左手に持っていた傘を右手に持ち替えてホームを走った!ラッキーなことに男は一人の女性にぶつかり大きく転倒。やったぜ!絶対殴ってやる!私は『どろぼう〜!!』ミッチーは『つかまえて〜!』と叫んだところ一人の若い男性が異常に気づき一緒に追いかけてくれた。ニット帽は左に曲がって行ったが私はあきらめず必死で後を追った。しかし、ミッチーの『お財布あったかえらもうやめて』という声で引き返した。奴はあの状況で財布からユーロだけをすばやく抜き取り曲がる寸前で財布を捨てたのだ。一緒に追いかけてくれた男性が拾って深追いするなと彼女に忠告したらしい。カードは無事、日本円も無事、両替した350ユーロだけが消えていた。追いかけてくれた男性にミッチーは真剣に注意されていた。カバンは必ず体の前に持つようにと。いい人なんだがこの状況では誰も信用できず疑心暗鬼に陥る。あのときの白いシャツの男性ありがとう♪お礼もろくに言えずごめんなさい。バルセロナ滞在5日残してユーロで二人合わせて40ほどで日本円は2万円。さぁ困った…。しかしここから私の本領発揮!パラサイトの才能が開花するのだ。本当にいつも誰かに頼って生きてます(笑)この後のお話は第二弾でご報告します。

犯人は色々な側面からみてルーマニア人の犯行でどこからか私たちはつけられていたらしい。エスカレーターでは以前ケチャップやマヨネーズをかけて油断させ、その隙に貴重品を狙う犯行があったが今回のはエスカレーターでキーホルダーや鍵をわざと落として行う方法。私は未遂は今まで多々ありましたが今回初めて本物に遭遇。興奮していたので深追いしそうになりましたが、あのまま仲間に囲まれて刺されたり、殴られなくて幸いでした。スペインでは不法に入国したモロッコ人の犯行が大半だったのですが最近ではルーマニア人の犯行もあとを絶たないそう。アメリカみたいに銃でズドン!という荒い手口ではないのではあるが気をつけたことに越したことはない。
この日は午前中Chusuが泥棒にあって財布もカードもパスポートも取られたロシア人の女の人に声をかけられて手助けをするというアクシデントがあった。神様はちゃんと私たちにシグナルを送ってくれていたのに他人事としてスルーしてしまっていたのだ…。何か事件がある時には予め何かの予兆があるはず。その合図を敏感に察知していれば多くの災難は回避できるのではないか?と改めて痛感。

となんとな〜く悲惨ぽい内容になっていますが…ちが〜う!これから巻き返しがあります♪②につづく…。