大きな桜の樹の下で…

この写真は元気な桜の樹です。青空に新緑が美しく映え、清清しく生命の気高さを感じます。ガーデナーという仕事をしていると植物や昆虫から大切なことを沢山学びます。生きる・種を絶やさないということに一生懸命で胸を打たれます。桜は本来この季節青々とした葉を茂らせていくものですが、まぁ桜に限らず高木は色々な条件がかみ合わずに立ち枯れてしまうことも少なくないのです。殆どは水切れの場合が多く、まず葉先が茶色く枯れていきます。このサインを見逃さずにタイミングよく潅水すれば持ち直すのですが、それでも水が与えられないとすると、樹はこの少ない水で生きていけるように丁度のバランスを取って、葉を落とします。落葉の季節でもないのに…。そして残った葉に水がいきわたる様に環境を自分で工夫するのです。幹が傷つけば傷を治そうと樹液が出るようになっているのです。知恵を持ったばかりに自分勝手に生きる私達に比べ、純粋で一生懸命に生死と向き合う自然界の小さくて大きな存在に癒されるだけでなく毎日驚嘆し、学ばせてもらっています…。