10月23日

早いものであれから丁度1年が経つ。昨年の今日、高校時代の同窓会があった日。みんなは元気にしてるかな?仕事や家事、子育てに追われて毎日忙しく過ごしているのだろうか…。
先生は今天国で好きな日本酒を片手に英語の本でも読んでいるのかな?もっと元気な時に沢山会っておけば良かった…。もっと沢山色んな話をしておきたかった…。仕事のこと、大好きなスペインの話やテニスや学生時代のこと…。そして先生が退職後ボランティアで始めた須磨水族館のガイドの話。先生ももっと体が元気で動けるうちに皆に会いたかったのだと思う。闘病中の一番キツイ時期に無理させてしまった。ごめんね先生。私のすることだから「やっぱり抜けてるなぁ」と笑ってるかな?私が嬉々としてスペインの話をすると先生もスペインにはいつか絶対行きたいと言っていた。その時は私がスペシャルなガイドブックを作ってあげると約束したけれどその夢は果たせなかった…。お葬式の日私が落ち込んでいたら友人が「先生も最後に皆に会えて良かったと思うよ。」と慰めてくれた。ありがとう…。でも私の中では納得出来ていない。つまらない意地を張ったばっかりに時期を間違えたと思っているから。ちゃんと会いたい人には会える時に会っておく。心に思ったことは相手にきちんと伝える。こんなにシンプルなのに、何故だかすごく難しい…。けれどたった一度の人生しかこの世に約束されていないのだから命の火が消える時に後悔などせずにいい人生だったと思って生まれ変わりたい。
先生は今度またどこかで出来の悪い生徒たちに英語を教える生活を送るのかなぁ。スペインで私に会ったらガイドをかってでるからね。