不測の事態。

23時40分。呑気にあいのりを見ていたら家の電話のベルが鳴った。こんな時間に電話ってロクなもんじゃない。と思ったらやはり予想は的中!母親からの電話で弟の奥様の母上が危篤とのこと…。今夜がヤマらしく大人は皆病院にかけつけているので実家は託児所の様になっているらしい。以前から入退院を繰り返していたが昨日まで元気で差し入れの梨やカステラを口にしていたのが急に今日意識が無くなった。先日は友人の父上が命の状態も危ぶまれていたのが状況が好転し退院出来、今は元気にリハビリを頑張っていると聞いて喜んでいた矢先に昨日まで元気だった人が危篤に陥る…。人生って何だろう?最早自分の意識ではどうにもならない領域のことで運命に翻弄されている気がする。
運命に翻弄されるといえば昨日の東京国際女子マラソンも見ていてそんな気がした。私は本番前から土佐さん有利と読んでいたが結果はその通り。レース後に小出監督が「好きな練習だけしてちゃダメ。僕ならもっと走らせる。」とコメントを出していたけど、今のQちゃんではもう勝てないような気がする。背負う物が多すぎて純粋に走る、勝つ、喜ぶという図式からかけ離れて痛々しい感が否めない。ファイテンとの契約が4年もありチームの人達の生活も両肩にのしかかっていれば当然かもしれない。自分で自分を管理するほど難しい事はない。どうしても甘えが出るし、諦めも油断も…。人は大なり小なり人生のピークをそれぞれ持っているような気がする。芸能人やスポーツ選手などは波が大きいから分かり易いけど。Qちゃんはシドニー五輪でそのピークを迎え今は静かに緩やかに選手としての終焉に向けての準備段階に入ったような気がする。逆に土佐さんはこれから北京に向けて大きな波が来るような気がしてならない。Qちゃんは大好きだけど本人の意思と違うところで運命の輪が歪に捩れて回ってしまったのかも…。
先日Michiyoちゃんが『人間思ってたら夢は叶うような気がする。』とメールをくれた。軽い引きこもりだと宣言していた彼女のこの変貌にこちらが驚く始末!私の影響をモロに受けているようで恥ずかしいけれどとても嬉しかった♪そう!人生は1回だけなんだから、日々今遣り残した事はないか?これで良かったのか?最後の最後に本当に後悔しない人生だった?と自問自答を繰り返して生きないと。人間はいつ何時不測の事態に陥るか誰も分からない。私は後年ガウディの様に道で倒れみすぼらしく死んで逝ったとしても崇高な気持ちで後悔せず今生に別れを告げたい。出来ればサグラダ・ファミリアの見える公園にガウディと共にバルセロナの地でひっそりと眠れたらいいのだけれど…。