絶景かな!

晩秋の京都へ紅葉を求めて南禅寺へと足を延ばした 
11月の終わりとは思えぬ陽気でコートを羽織って歩を進めると汗ばむほど。平日なのにこの人の多さは何事?最近は何でもライトアップ全盛で高台寺も清水さんもそして本日私が目指した永観堂も大々的に宣伝を行っている。この日はまず清水二年坂途中にある六々堂さんで直美ちゃんの結婚のお祝い品を物色。やはり私ご贔屓の作家村田森さんのフリーカップに決定!http://www.rokuroku.net
 この作品は口の当たる部分が薄くて軽くてシンプルで私が欲しいくらい。オーナーさん私の事を覚えてて下さり、色々話しこんでこの森田先生にお願いして私専用のマグカップをオリジナルで作って下さることになった♪いいのかなぁ?でも顔がニヤケちゃう!嬉しくてホント幸せ〜♪緩む顔を抑えつつ平安神宮をやり過ごし哲学の道から南禅寺

かの石川五右衛門南禅寺の三門で口にしたと言われる名台詞『絶景かな!絶景かな!』本当に東山の燃えるような山々が目に染みる。夕暮れの水路閣も言葉に出来ない美しさ。日が暮れるのを待って5時30分から開園の永観堂へと散策する。

   とにかく人の多さに驚いたがなんとも言われぬ幻想的で妖艶な雰囲気。陽の光を受けて木漏れ日を注ぐ紅葉は心をときめかせるが、人工的な光を受けて輝く紅葉も神秘的で心をザワつかせいずれも甲乙付け難い。最近は暖冬で四季の変化が以前より乏しいと言われているが紅葉や黄葉のこの繊細な色彩はやはり日本の四季が育んだ宝物で唯一無二の自然の贈り物である。そして美しく清らかで儚い物は荒んだ心を潤してくれる。春夏秋冬様々な顔を持つ京都。平安の昔より人々を魅了して止まないこの京の都に来ると日本人である事のささやかな幸せを感じずにおれない。そして私は永観堂で見つけた小さな京都を京焼きの器に浮かべ、しばし茜色の余韻に浸りながら幸せをかみ締める…。