一周忌と送別会

早いものであれからもう1年が経つ。昨年の今日、高校時代の恩師が急逝したとの連絡を受けた日。悲しくて悲しくて電話口で号泣してしまった。亡くなった事も勿論だが、病魔と闘い力尽きた無念さとセカンドライフへの希望が絶たれた悔しさを思うと我がことの様に辛かった。昨日失礼とは知りながらご自宅に電話して『お墓参りをしたい』旨申し入れたが子供も居ず生前の遺志により日本海と瀬戸内海に散骨を希望していたためお墓は持たないとの返事。なんだか先生らしいなぁと少し微笑ましかった。書斎はそのままの形で残しているのでいつでも遊びに来て下さいと暖かい言葉を掛けて頂いたのと先生の思い出話をしていると胸が詰まってきた。奥様は故人の遺志を全うするか田舎のお墓に納骨するか今でも迷っているという。私も死んだらサグラダ・ファミリアのガウディのそばに散骨を希望しているので先生もきっとそうしてもらうことが本望だと思うのだが、それは言えなかった。先生はイギリスやスペインに旅行したいと言っていた。須磨水族館でのガイドや英語のボランティアもしたいと言っていた…生きていたら…。生きていたら…。生きている間って短い。瞬きしている間に時間は過ぎてゆく。私はまたもう一度改めて生きていることの有難さとちゃんと恥ずかしくない生き方をしようと強く強く心に刻み込んだ。
今日は尊敬する高橋さんが定年退職されるのでその送別会だった。とうとう来たか…というのが正直な感想。今までの私の人生で最も多大な影響を与えて下さった大好きな人。沢山の本を読み、映画を観て、様々な人の講演会に赴き、美術館に出かけ、勿論家事も仕事も完璧にこなし多くの資格を有しまだ今から行政書士の資格を取るべく勉強し英会話も習うという。またスポーツジムではスイミングやウォーキングもされているという。我等二人の目標は来年のホノルルマラソンに出場すること!人の悪口は言わず、いつも神様に感謝して今を一生懸命生きることが大切と教えて下さった。何か希望を叶えたい時は強く願うことが大事という。念をおくることが大事。念とは今の心なのだからと…。職場を介してこのような尊敬できる人生の先輩に出会えたことに私も神様に感謝したい。大好きな高橋さんを目標に私もキラキラ輝いて人生を楽しんで生きたい。高橋さんありがとうございました。